EMConf JP 2025 オフィシャルサイト

EMConf JP 2025 基調講演 広木大地氏

エンジニアリングマネージャーのロードマップ
エンジニアリングマネジメントの4次元と生成AI時代の戦い方

エンジニアリングマネジメントは、単なる「エンジニアの管理職」から、組織の成長と変革を担う専門職へと進化を遂げてきました。本講演では、People、Platform、Project、Productという4つの視点から、不確実性に立ち向かうマネジメントの本質に迫ります。

人々が不確実性に出会ったとき、私たちは「逃避」か「攻撃」を選びがちです。しかし、優れたエンジニアリング組織は、この本能を乗り越え、むしろ不確実性との戦いを糧として成長していきます。「早く失敗する」というフェイルファストの原理を実践し、小さな実験を重ねながら、確実な一歩を積み重ねていく。その具体的な方法論と実践知を共有します。

さらに、生成AI時代を迎え、すべてのエンジニアがAIをメンバーとして持つ新しい時代のマネジメントのあり方を展望します。人間とコンピュータの区別なく、価値を最大化する組織設計とは何か。技術と組織の統合的な視点で語られる本セッションは、エンジニアリング組織の未来を描く羅針盤となるでしょう。マネジメントに関わるすべての方、そしてこれからの組織づくりに関心のある方にとって、示唆に富む内容をお届けします。

広木 大地(Daichi Hiroki)

daichi hiroki
1983年生まれ。筑波大学大学院を卒業後、2008年に新卒第1期として株式会社ミクシィに入社。同社メディア開発部長、開発部部長、サービス本部長執行役員を務めた後、2015年退社。現在は、株式会社レクターを創業し、技術と経営をつなぐ技術組織のアドバイザリーとして、多数の会社の経営支援を行っている。著書『エンジニアリング組織論への招待』が第6回ブクログ・ビジネス書大賞、翔泳社技術書大賞受賞。一般社団法人日本CTO協会理事。朝日新聞社社外CTO。株式会社グッドパッチ社外取締役。